
マレーネ・ディートリッヒ
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「もし、あなたが、国籍を変えようと思ったとき、たとえ、いま、あなたが属している国の考え方や、動き方が気に入らないとしても、そう簡単に変えるものではありません。だからといって、祖国に自分の心を偽って、心にもない同調を見せることが、祖国に対する忠誠とはいえません。国に対する愛と誠実は、見せかけのものではなく、心の底から出たものでなければ、意味をなしません」(マレーネ・ディートリッヒ)
【出典】
マレーネ・ディートリッヒ著 『ディートリッヒのABC』 1961年
マレーネ・ディートリッヒ(1901〜1992)・・・私の大好きな女優の1人です。20世紀を代表する世紀の大女優ですが、しかし彼女の女優としての人生を通しての、彼女の1人の「人間」としての生き方、その生きざまに、私は鳥肌が立つくらいに感動します。
若き日に、夢を追って祖国ドイツを旅立ち、第二次世界大戦に見舞われ、あからさまにヒトラーに反抗し、アメリカ国籍を取得し、でも、祖国ドイツ、故郷ベルリンへの想いがどうしても忘れられない。強くて愛情に満ちた女性。
戦争が終わり、懐かしいドイツに帰ったとき、多くの市民から「裏切り者」「非国民」との罵声を浴びせられ、彼女こそが、愛するドイツから裏切られて、晩年はパリのアパートでひっそりと時を過ごしました。しかし彼女は、最後まで、ベルリンを夢見ていました。
そして今、彼女の最後の願いだった、ベルリンの彼女の母の眠る側で、彼女も静かに永遠の眠りについています。彼女の墓には、今でも毎日、彼女への献花が絶えないそうです。
女優として、他の人には絶対にマネのできないような、すばらしい人生を演じられましたね。ほんとうに、おつかれさまでした。お母さんの横で、ゆっくりとお休みください。と声をかけて差し上げたい。
彼女の死後、ようやく彼女は祖国ドイツに受け入れられ、いま、ベルリン市中心近くに「マレーネ・ディートリッヒ」広場があります。
1961年にベルリンの壁が築かれた時、
そして・・・
1989年にベルリンの壁が崩壊した時、
彼女は何を思っていたのでしょうか・・・
【参考】
鈴木明 『わがマレーネ・ディートリッヒ伝』 小学館 1991年
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