いまも楽器の中では、チェンバロの音色が特別に好きです。私の最も好きな曲は、J.S.バッハの『ブランデンブルク協奏曲 第5番 』 (BWV1050)です。チェンバロの良さを最高に引き出している、音楽史上最高のチェンバロのための協奏曲です。でも、この曲を聴くたびに、悔しさもよみがえってきます。
しかし私は、歌は大の苦手で、ものすごい音痴です。この世で一番嫌いなものは、カラオケです。日本人は、酒宴でよくカラオケを歌います。1人が歌い、他の全員が聴衆ですね。
これに対して、ドイツ人をはじめ、イタリア系、スペイン系、ギリシア系の人たちなどは、酒宴では、全員で肩を組み合って、体を揺らしながら大合唱します。
私は、このドイツ式が好きです。
閑話休題。
高校生・大学生の時には、大学の教授になりたいと思っていました。
歴史学をベースに社会を論じる、歴史社会学の研究者になりたかったのです。恩師も、その道を勧めてくださいました。
チェンバロ奏者になりたかった夢も、大学教授になりたかった夢も、家庭の経済的事情で断念せざるをえませんでした。
いま、私は、一隅を照らす人でありたいと思っています。そして、誰もが自身の夢を実現できるような社会を創ってゆくために、微力ながらも貢献したいと思っています。
家庭の経済的事情で、子どもが夢を断念せざるを得ないということは、たいへんな悲劇です。子どもには、何の罪もありません。
子どもの夢を叶えられないような夫婦は、子どもをもうけるべきではないと思っています。そのような夫婦間に生まれてきた子どもが、いちばんかわいそうです。子どもは親を選んで生まれてくることはできないのですから!
誰もが自身の夢を実現できるような社会とは、誰もが子どもをもうけることのできる社会であり、格差のない社会です。
それは、我欲に汲々として、個人が己の金儲けだけを考えている資本主義・新自由主義を、払拭しなければ実現できない社会です。
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