鳥居正宏のときどきLOGOS

アムネスティ・インターナショナル会員、社会民主党党員の鳥居正宏が、政治・社会・文化・国際問題などについて、時々に感じることを個人的に書き綴ります。 (C)無断転用・無断転載不可。全ての記事の著作権は鳥居正宏にあります。

ちかごろ、テレビのコマーシャルで、「オール電化」の暮らしを勧め、しかも「オール電化はエコ」とか「環境に優しい」などと宣伝していますが、果たしてそうなのでしょうか?

そのコマーシャルの内容ですと、調理も給湯も冷暖房も、何もかもみんな「電化」を勧めていますが・・・。

しかし電力というのは、水力・火力・原子力などに依存しているわけでして :

水力発電・・・大規模なダム建設が必要で、環境を破壊します。

火力発電・・・大量の石油や石炭、ガスなどを燃やすので地球温暖化を加速させます。

原子力発電・・・安全性が証明されておらず、放射能漏れの危険性が常につきまとい、とくに地震国の日本では、あまりにもリスクが大きすぎます。

私は、原子力発電が、ほんとうに絶対安全なのならば、東京や名古屋、大阪などの大都市のど真ん中(もしくは大都市に接した埋め立て地)に建設すれば良いじゃないかと思っています。そのほうが、電力供給源と大量消費地との距離が短くなり、長距離送電での電力のロス(送電線への負荷による電力の蒸発)がなくなります。しかし、実際には、大都市のど真ん中に作れるだけの安全性は、なにひとつ証明されていない。

要するに、「オール電化」は、各家庭内では「地球に優しい」ように見えますが、実際に国家の在り方としてみた場合、地球に極めてキビシイのではないでしょうか?

このようなコマーシャルを流す電力会社に、私は大きな疑問と不信の念を抱いています。

私は、「オール電化」よりも「(現段階では)なるべく天然ガス化」のほうが、地球規模での環境問題を考えると、まだ少しは「地球に優しい」のではないかと思っています。できるだけ電力に依存しない生活が良いかと。理想は「脱原発」プラス「できるだけ自然エネルギー発電(地熱・風力・潮力・太陽光など)」なのですが。

翻って、ガスエネルギーは、調理も給湯も冷暖房もできますし、自動車や鉄道もガスのチカラで走らせることができます(かつて、国鉄時代には、ガスタービンで走る気動車や機関車の研究・開発が行われていました)。

地球環境を破壊し、温暖化を促進し、国民を放射能被曝の危険にさらし、市民の目を誤魔化すような独占企業のコマーシャルを、私たち市民は、けっして鵜呑みにしないように気を付けなければいけませんね。



テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

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コメント

電力会社の戦略

記事拝見しました。
 オール電化というのは、夜間電力を活用させようということのようです。電力会社が節電の宣伝をしていますが、これはピーク時の電力を小さくしようという宣伝で、オール電化の方は、ガスや石油に代用させようということで、夜間電力の活用になります。
 夜間電力なら、発電所の増設の必要はないので、電力会社としてはぜひ使って欲しいところです。
 環境問題は、その宣伝で新たな需要を喚起しよう、新しいビジネスを立ち上げようという意図が見え、胡散臭さを感じます。
 総エネルギーの抑制が必要と思います。

  • 2008/05/18(日) 13:38:45 |
  • URL |
  • ken #-
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どちらが胡散臭いのでしょうねぇ・・・。


ken さま
こんにちは。
鳥居正宏でございます。
コメントをありがとうございます。

まず、原子力発電の絶対的安全性が確保されないままに、これを運転しつづけている巨大独占企業こそ、胡散臭いのではないでしょうか?

また、某自動車会社でも「燃費の節約こそエコ」「燃費軽減こそが環境に優しい」などといってコマーシャルを流し、ひたすらに軽いボディーと脆弱なエンジンを用いて、燃費の軽減だけを図り、運転者や乗員の安全性を二の次にしている企業も、胡散臭いですよね。

夜間の余剰電力を「オール電化」に活用するのならば、その旨をハッキリと明言して欲しいですね。

しかし夜間の余剰電力は、原子力発電に依存して生み出されている余剰電力で、原子力発電そのものが胡散臭い以上、その余剰電力活用の「オール電化」は、胡散臭いとはいえないのでしょうか?

明治時代・大正時代などは、電気鉄道が走らない夜間の余剰電力を、街灯の照明などにまわし「治安維持・公共の福祉」に活用していました。

まだまだ、夜間の照明が不充分な地域は、日本全国に星の数ほどあるのに、いまの電力会社は、上記のような「治安維持・公共の福祉」などは念頭になく、「オール電化」で、個別の家庭における電力消費による、己の利益しか考えていないのではないでしょうか。これこそが、まさに胡散臭いと言えるでしょう。

自然エネルギー発電(地熱・風力・潮力・太陽光など)は、原子力発電への代替インフラであり、胡散臭い原子力発電にかわる、クリーンで安全で環境に優しい、きわめて有効なインフラなのではないでしょうか?

原子力発電が胡散臭くないのなら、東京・名古屋・大阪などの、電力大量消費地の、ど真ん中に建設すべきものを、なぜそうしないのか?

やはり、原子力発電こそが、絶対的安全性を保証できない、相当に胡散臭いものであるとの結論を導かざるを得ないでしょう。

  • 2008/05/18(日) 15:30:37 |
  • URL |
  • 鳥居正宏 #h0j/NQls
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こんにちは。

国鉄はガスの利用も考えていたんですね。
初めて知りました。
そこで、思ったんですけど、田舎の1・2時間に1本しか走らないような路線はソーラートレインなんかも良さそうですね!
時刻表はあくまで目安で、雨の日運休なんてのもいいなあと思いました。
できれば、そんな感じで運営しても人々がストレスを感じない、地球にも人にも優しいこんな社会になるのが一番なような気がします。

  • 2008/05/19(月) 05:59:25 |
  • URL |
  • bando #-
  • [編集]

余裕ある社会がいいですね


bando さま
こんにちは。
鳥居でございます。

心に深く突き刺さるような、すばらしいトラックバックならびに、ソーラートレインという、すてきなアイデアのコメントをありがとうございます。

鉄道に詳しい友人に聞くと、国鉄時代には、色々なエネルギー利用を考えていたみたいです。

ガスタービン車は、1970年代には試作車まで出来上がっていたそうですが、当時の技術では、エンジンが発する大きな騒音と高燃費の問題を解決できなかったようです。

私も上記のことを「Wikipedia」で調べてみたら、「国鉄キハ391系気動車」という項目で、上記の事が詳しく記してありました。

その他にも、国鉄時代には、1950年代に、機関車にディーゼルエンジンを積んで(ですから、一見ディーゼル機関車のようですが)、そのディーゼルエンジンで同じく機関車内に搭載した発電機を回して発電し、その電気でモーターを回して走るという、いわば自家発電形式の「電気式ディーゼル機関車」という代物もあったそうです。

この「電気式ディーゼル機関車」は「DF50形」として実用化され、日本全国の非電化区間で大活躍したそうですが、当時の技術では馬力に限界があって、その後は大馬力のディーゼルエンジンそのもので走る(つまり排気ガスを大量に噴射する)ディーゼル機関車が日本では主流になったのですが、JR発足後の1992年には、新技術による大馬力・低公害の新型電気式ディーゼル機関車が再開発されて、「DF200形」として現在活躍中とのことです。

ソーラートレインは、すばらしいアイデアですね。電車の屋根にソーラーパネルを搭載するのか、それとも沿線全ての駅舎や施設、ホームの屋根などにソーラーパネルを置いて、既存の架線に電気を送電するか、の2つの方法がありますね。トンネルの多い区間や、地下鉄などでしたら、後者のほうが適しているかもしれませんね。

日本の鉄道の正確さ、緻密さは世界一と言われますが、それは社会全体が1分1秒の遅れも許さないという、息の詰まりそうな社会背景があるからだと思います。

ずいぶん前の話ですが、イタリア旅行をした友人から聞いた話では、イタリアでは、国鉄ですら遅れるのは、当たり前だそうです。

遅れている列車の到着を待っている間、日本人観光客は、列車が30分や1時間程度遅れてもイライラしているのに、現地のイタリア人は、大声で笑いながらお喋りに夢中。

そして1時間以上遅れて列車が到着した時に、日本人は「何があったんだ、こんなに遅れて」と不満を漏らしていたが、現地のイタリア人は「やっと来てくれたか。よかった」と歓迎ムードだったそうです。

そこでその友人は「社会文化の差」「カルチャーショック」を受けたそうです。

僕もこの話を聴いて、日本社会の余裕の無さ、人々の心の貧弱さを感じました。

もっともっと、日本の社会、そしてその社会を構成する人々の心は、余裕を持たなければいけないと思いました。

bandoさんのソーラートレインの「時刻表はあくまで目安で、雨の日運休なんてのもいいなあと思いました。 」というコメントを拝読し、友人のイタリア旅行の話を想い出して、いまの日本社会の余裕の無さを再認識した次第です。

  • 2008/05/19(月) 13:49:46 |
  • URL |
  • 鳥居正宏 #h0j/NQls
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